変動型金利を選ぶ人が増えている?自分に合った金利タイプを上手に選ぼう

公開日:2023/03/15


「変動型金利と固定型金利、どちらがよいのかな?」と悩んでいる人はいませんか?両者には明確な違いがあるため、事前にそれぞれの詳細を理解しておくことが大切です。また、最近は変動型金利を選ぶ人が増えている点にも注目しましょう。今回は変動型と固定型との違いを含め、自分に合った金利タイプの選び方を紹介します。

変動型と固定型の違い

住宅ローンの金利は大きく分けて、「変動型」と「固定型」の2種類があります。また、固定型はさらに、「固定期間選択型」と「全期間固定型」の2種類があります。それぞれの特徴は次の通りです。

変動型金利の特徴

変動型金利とは、借入期間中に定期的に金利が変わっていくタイプです。金利は6か月ごとに見直され、金利が下がれば返済額も少なくなり、反対に金利が上がれば返済額も多くなる傾向があります。しかし、半年後に金利の変更があっても、返済額の変更は5年ごとに行われるため、すぐに返済額への影響はありません。そのため、仮に金利が大きく上がっても、ある程度の猶予期間が与えられます。

また、返済額の上限額は「見直し前の最大125%まで」と決められています。毎月20万円を返済していたケースでは、たとえば金利が130%にアップしても、毎月の返済額は125%上限の25万円となります。ただし、残りの1万円は、次回更新時に繰り越されます。

固定期間選択型

一方、固定金利は変動型金利と異なり、金利がずっと変わりません。固定期間選択型はその名の通り、あらかじめ固定金利が適用される期間を自分で選択します。3年や5年、10年などから選び、期間中はずっと金利が変わらないので安心です。選択期間終了後は、再度金利方式を選べます。

全期間固定型

全期間固定型は、返済開始から終了まで金利がずっと変わらないものです。金利や毎月の返済額は、借り入れた時点で決まります。

変動型を増えている人がいるのはなぜ?

独立行政法人住宅金融支援機構が行った「住宅ローン利用者の実態調査(2020年4月)」によると、変動型金利を利用する人は以下のように年々増えています。

・2017年度第2回調査:56.5%
・2019年度第1回調査:59.0%
・2020年11月調査:62.9%
・2021年4月調査:68.1%

変動型金利を選択する人が増加しているもっとも大きな理由のひとつが、低金利です。日本では日本銀行によるマイナス金利政策によって、数年間に渡って低金利が続いています。住宅ローンの金利は変動型と固定型のどちらも、過去最低基準です。

変動型金利の水準は2.475%以下で、中には0.3%台のものも。約3%台の固定型と比べて低い数値であることから、変動型を選択する人が増えているのです。また、2019年に消費税が8%から10%にアップしたことで、「少しでも支出を減らしたい」という理由で変動型金利を選ぶ人もいるでしょう。

自分に合った住宅ローンを選ぼう

上記で解説したように、住宅ローンには大きく変動型金利と固定型金利(固定期間選択型と全期間固定型)の2つがあります。どのタイプが適しているかはケースによって異なるため、利用前にしっかり理解しておきましょう。最後に、それぞれの金利タイプが適しているケースを解説します。

変動型金利がおすすめのケース

現在の変動型金利は低い水準ですが、この先どのように変わるかは分かりません。日本銀行が政策方針を大きく転換し、金利がアップする可能性もあります。先行きが不透明な中でも変動型金利がおすすめなのは、この先、充分な収入アップが見込める人です。仮に金利が上がっても充分な収入があれば、上昇した分をカバーできます。また、現在貯蓄に余裕がある人にも適しているといえるでしょう。

固定期間選択型がおすすめのケース

一定の期間までは毎月の返済額を固定化させたい人には、固定期間選択型がおすすめです。金利自体は変動型よりも高めに設定されているものの、返済額が決まっているため、返済計画を立てやすいのがメリットといえます。たとえば「子どもが大学を卒業するまでは、返済額を固定したい」などのケースに適しています。

全期間固定型がおすすめのケース

将来に渡って計画的に貯蓄をしていきたい人は、全期間固定型がおすすめです。たとえば、30年以上の長期ローンを組んで、借入から返済までの金利は一切変わりません。毎月の返済額が固定化されるため、計画的に貯蓄できるようになるでしょう。また、将来を通じて大きな支出が予想されるケースにも適しています。ただし、3つの金利タイプの中でもっとも金利が高い点には注意してください。

まとめ

変動型金利と固定型金利の違いを含めながら、自分に合った金利タイプの選び方を解説しました。住宅ローンの金利には変動型と固定型の2種類があり、固定型はさらに固定期間選択型・全期間固定型に分かれます。日本銀行によるマイナス金利政策から、変動型金利を選ぶ人が増えているものの、今後の政策方針がどのように変わるかは分かりません。政策方針や経済状況などを細かくチェックしながら、それぞれのケースに合ったスタイルを選ぶことが大切です。

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